マ王の花嫁 
「それだけ気が急いてたのかもね。気持ちは分かるけど」とサーシャは言うと、周囲を見て、誰もいない事を再確認した。

そして私に囁くように、「実はジョセフィーヌ様がね、駆け落ちしたの」と言った。

・・・なんか・・・目が点になったような気がする。
と思いながら、私はサーシャを見ながら、先のセリフを自分の頭に落とし込んだ。

「な、か、駆け落ちって、一体誰と!?」
「アキリス」
「あ・・・ジョセフィーヌ姫の護衛をしていた?」と私が聞くと、サーシャは頷いて肯定した。

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