マ王の花嫁
ラワーレ王国専属の術師であるタマラの弟子のサーシャは、情報収集と分析能力に長けていると思う。
だったらもう一つ、私が疑問に思っている事も、知っているかもしれない。
「あのぅ。ライオネル王は何故“魔王”と呼ばれているか、サーシャは知ってますか?醜い外見をしていて、凶暴な性格、そして計り知れない力を持つ故に、陰では“魔王”と呼ばれ、人々から恐れられているとドレンテルト王は言っていたけど、どうしても私には・・特に外見の事に関しては、腑に落ちなくて」
「確かにそうよね。ドレンテルト王は・・私もだけど、実際魔王の姿を見て、“あれ?噂と違う”と思った。でも、ライオネル王のことを“魔王”と呼んでいる人たちは、王宮内にもいるわよ」
「あ・・・そうですか」
「嘘じゃない。私の情報網を信じなさい」
「それは・・ええ」
「でもあなたの言う通り、魔王のことを“人じゃない”的に恐れている人たちがいるのか。そこは正直言うと、私も疑問に思ってる。魔王的な雰囲気は醸し出してると思うけれど・・少なくとも、侍女たちは誰も、魔王のことをそういう風に恐れてはいない」とサーシャが言っている時、「ジョセフィーヌ様ぁ!」と私を呼ぶ、ニメットの声が聞こえた。
だったらもう一つ、私が疑問に思っている事も、知っているかもしれない。
「あのぅ。ライオネル王は何故“魔王”と呼ばれているか、サーシャは知ってますか?醜い外見をしていて、凶暴な性格、そして計り知れない力を持つ故に、陰では“魔王”と呼ばれ、人々から恐れられているとドレンテルト王は言っていたけど、どうしても私には・・特に外見の事に関しては、腑に落ちなくて」
「確かにそうよね。ドレンテルト王は・・私もだけど、実際魔王の姿を見て、“あれ?噂と違う”と思った。でも、ライオネル王のことを“魔王”と呼んでいる人たちは、王宮内にもいるわよ」
「あ・・・そうですか」
「嘘じゃない。私の情報網を信じなさい」
「それは・・ええ」
「でもあなたの言う通り、魔王のことを“人じゃない”的に恐れている人たちがいるのか。そこは正直言うと、私も疑問に思ってる。魔王的な雰囲気は醸し出してると思うけれど・・少なくとも、侍女たちは誰も、魔王のことをそういう風に恐れてはいない」とサーシャが言っている時、「ジョセフィーヌ様ぁ!」と私を呼ぶ、ニメットの声が聞こえた。