マ王の花嫁 
あ。さっきの王の目線、「斜め5度下」だった。
さすがライオネル王。
自然とあの目線ができる上に、バッチリ決まっている。

「お色は?」
「クイーンの髪を地毛色に戻した後、続きに取りかかれ」
「あっ、あの・・・」
「プラチナブロンドの方が、おまえも好きなのだろう?マイ・クイーン?」
「えっ?っと・・・そうです、ね。えぇ」

向かいに立っているライオネル王を、思わず仰ぎ見た私の視線を、王はしかと受け止めた上、ニコッと笑ったように見えて・・・私の心臓がドキンと跳ね上がった・・・ような気がした。

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