マ王の花嫁
「俺がこの位置に座れば、おまえは心おきなく俺に見惚れる事ができる」
「・・・はいっ?み、見惚れる、ってそんな・・・っ!」
「そしてアイザックは心おきなく、マイ・クイーンを描く事ができる」
「然様でございます、マイ・キングッ!はいはいっ、クイーン!もう少し上半身を右に・・・そうそうそうそう!では私はスパートかけさせていただきます!」
・・・私はただ、王の存在が気になって、ついそちらを見てしまっていただけなのに。
そりゃあ、何度か見たことは認める・・けれど、見惚れる程、王のことを見ていないはず!
それなのに、今度はアイザックが「指定」した目線の位置に移動したから・・・。
頼りなくチラッと視線を移すと、こげ茶色のライオネル王の瞳に、ガシッと捉えられてしまった。
「・・・はいっ?み、見惚れる、ってそんな・・・っ!」
「そしてアイザックは心おきなく、マイ・クイーンを描く事ができる」
「然様でございます、マイ・キングッ!はいはいっ、クイーン!もう少し上半身を右に・・・そうそうそうそう!では私はスパートかけさせていただきます!」
・・・私はただ、王の存在が気になって、ついそちらを見てしまっていただけなのに。
そりゃあ、何度か見たことは認める・・けれど、見惚れる程、王のことを見ていないはず!
それなのに、今度はアイザックが「指定」した目線の位置に移動したから・・・。
頼りなくチラッと視線を移すと、こげ茶色のライオネル王の瞳に、ガシッと捉えられてしまった。