見上げた空は広かった
アルベルトといる時とは違ってレオといる時は何も考えなくていい。

レオは南米特有のおおらかで陽気だから適当でいい。
レオのモテっぷりは異様でレオはよく私に「あの学科の子の子が可愛い」だの
「あの子とのセックスは最高だった」だの聞いてもないのによく話す。
私はバカだなぁと思いながら笑って彼の話を聞くのが好きだった。
それと同時にレオの寂しがり屋な性格が少しだけ自分と似ている気がした。

でも根本的に違うのはレオは寂しさを紛らさせるために複数の人からチヤホヤして欲しいのに対して私は一人からの狂った様な強烈な愛を求めていることだった。

それでも、私とレオ二人とも求めているものは同じだった。
きっとだから気があったのだろう。
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