見上げた空は広かった
レオの部屋がある寮の玄関で彼を待つ。
なんとなく予想はついていたけれども時間になっても来ない。
つくづくドイツ人の要素が内面には1ミリたりともないなと実感する。
15分くらい待ってやっとレオはやって来た。
彼の中ではきっと遅刻にすらなっていない。
「買い物って何買いたいの?」
「えっとお菓子とビールとワインかな」
「一人で行きなよ」
「だって寂しいじゃん。それにハナだってなんやかんや来てくれたし」
「だって友達いないとかいうから」
「友達はいるよ。ペドロやジョージが。ペドロは授業だし、ジョージはアルベルトにフランス語習いに行ったよ」
「アリアとかアナがいるでしょ?他にも。仲良くやってるんじゃないかって皆噂してるし」
私がそういうとレオはまるで何かを隠す様にニヤニヤして
「まぁ、友達だからそこらへんは仲良くやってるけど」と答えた。
「付き合わないの?どっちかと?」
「別に俺、そんなに好かれてないし。ただ彼女たちも寂しくて、そこそこいい男と寝たいだけだよ」
「自分のこといい男だと思ってんの?」私は思わず吹き出しそうになって笑った。
「いや、顔だけ見たら絶対いい男だろ俺」
とレオはわざと私に顔を近づけて確認される。
レオの顔が私の顔の真ん前に来る。こんなにじっくりレオの顔を間近で見たことはなかった。
前から知っていた通り真っ白な肌に色素の薄い真っ青な目。
鼻筋も通っていて高く。口は上品な大きさをして少しだけ口角が上がっている。
アルベルトの凛々しいモデルみたいな顔とは違ってまるで絵に描いたような王子様の様な顔立ちだ。
そんな彼の顔を私は真顔で数秒間、確認する様に見つめていた。
「そんなに人の顔を品定めする様に見るなよ」とレオは自分で顔を近づけだくせに言った。
「ごめん。でも確かにレオって外見だけ見れば文句の言いようはないよね。中身は文句のつけようしかないけど」
「文句のつけようしかってどういうことだよ。だいたい年下のくせに生意気だぞ日本人」
というとレオは私の頭をポンっと叩いた。
「え、レオって私より年上?」私は一瞬ハッと思った。
なんとなく予想はついていたけれども時間になっても来ない。
つくづくドイツ人の要素が内面には1ミリたりともないなと実感する。
15分くらい待ってやっとレオはやって来た。
彼の中ではきっと遅刻にすらなっていない。
「買い物って何買いたいの?」
「えっとお菓子とビールとワインかな」
「一人で行きなよ」
「だって寂しいじゃん。それにハナだってなんやかんや来てくれたし」
「だって友達いないとかいうから」
「友達はいるよ。ペドロやジョージが。ペドロは授業だし、ジョージはアルベルトにフランス語習いに行ったよ」
「アリアとかアナがいるでしょ?他にも。仲良くやってるんじゃないかって皆噂してるし」
私がそういうとレオはまるで何かを隠す様にニヤニヤして
「まぁ、友達だからそこらへんは仲良くやってるけど」と答えた。
「付き合わないの?どっちかと?」
「別に俺、そんなに好かれてないし。ただ彼女たちも寂しくて、そこそこいい男と寝たいだけだよ」
「自分のこといい男だと思ってんの?」私は思わず吹き出しそうになって笑った。
「いや、顔だけ見たら絶対いい男だろ俺」
とレオはわざと私に顔を近づけて確認される。
レオの顔が私の顔の真ん前に来る。こんなにじっくりレオの顔を間近で見たことはなかった。
前から知っていた通り真っ白な肌に色素の薄い真っ青な目。
鼻筋も通っていて高く。口は上品な大きさをして少しだけ口角が上がっている。
アルベルトの凛々しいモデルみたいな顔とは違ってまるで絵に描いたような王子様の様な顔立ちだ。
そんな彼の顔を私は真顔で数秒間、確認する様に見つめていた。
「そんなに人の顔を品定めする様に見るなよ」とレオは自分で顔を近づけだくせに言った。
「ごめん。でも確かにレオって外見だけ見れば文句の言いようはないよね。中身は文句のつけようしかないけど」
「文句のつけようしかってどういうことだよ。だいたい年下のくせに生意気だぞ日本人」
というとレオは私の頭をポンっと叩いた。
「え、レオって私より年上?」私は一瞬ハッと思った。