見上げた空は広かった
「いや、俺アルベルトの3つ歳下だから」レオは知らなかったのかと言いたげな感じで言った。
「ていうか私、アルベルトの歳知らない」
「えっ、お前らいつもあんだけ一緒にいてそんなことも知らないのかよ」
「だって聞かれたことないし、アルベルトも私が何歳か知らないと思うよ」
レオに言われるまで気がつかなかった自分にもあれだけ一緒に2ヶ月以上いてそんなことも知らなかった自分自身に戸惑った。
「アルベルトはお前が18ってこと知ってたぞ。なんで知ってるかは知らないけれど」
「え、何それ?私だけ知らなかったてこと。。?」少しだけなぜだかショックだった。
「アルベルトかわいそうだな」
「別に歳、知らなかったくらいでかわいそうは言い過ぎでしょ?」
「俺は別にアナやアリアが俺のことを何歳と思ってても興味がなくても全然構わないけれども、アルベルトとお前は少し違うだろ」とレオは訳のわからない事を言い出した。
「一緒だよ。ただの友達」
そういうとレオは鼻で笑った。
「それって俺とアリアやアナみたいにただのセフレって事?」
「そんな単刀直入に下品な言葉使わないでよ」
「別に下品でもなんでもないでしょ」レオはケラケラ笑っている。
「しかも両方共やったんだ信じらんない」
「いや、アリアは一回だけだよ。うーんだからセフレにもならないかな?」
「2回目はないって事?」
「どうだろう、必要とされてれば行くけどね。俺も暇だし」
「アナは?」
「アナは簡単だしまぁスタイルだけで言えば俺の好みだから」
「付き合って見れば?」
「それはないよ。だって俺の外見しか見てないから。それに俺もアナの胸と尻にしか興味がない」
レオはあっさりと言い切った。
一瞬アルベルトもきっとそうなんだろうと思う自分がいた。
そう思うとまた心の中で何かがザワつき始めるのが分かった。
蓋をして気がつかない振りをしよう。

レオの言っていることはアルベルトにも当てはまる。
ただ体の相性がいい。それだけだ。


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