見上げた空は広かった
俺たちは黙ったまま歩いたー。

俺は彼女が黙っている間に何を話せばいいか模索していたし彼女が俺のことを怖がってるんじゃないかと心配ばかりしていた。

しかし一方の彼女はどこかしらこの沈黙を全く気にしてなさそうな表情をしてただスタスタと歩いていた。

俺の頭は徐々にパニックになっていった。


「あのさ」

俺がいうと彼女はじーっと僕の顔を見た。

「うん?」

「ジョイント吸ってもいいかな?」

言った後に後悔した。

彼女はどう見てもそんなのが好きそうな顔をしていないし第一ものすごく純粋そうな顔をしている。

ところが彼女は微笑み

「少し分けてくれるならね?」

と言った。


俺は思わず「は?」と言ってしまった。
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