見上げた空は広かった
寮に戻りハナの部屋の方に向かった。

俺はビールをアルベルトの部屋に置きたかった。
さっきも言ったとうり帰属意識ってやつだ。

ハナは何度もコロナはアルベルトの部屋に置いてもいいとしてギネスは自分しか飲まないから自分の部屋に入れると言い張った。

「でもそんなことしたらいちいちギネス取りに行かないといけないからな、ほら行くぞ」と僕は強引にアルベルトのドアをノックして部屋に押しかけた。
アルベルトは案の定「なんで箱で買ってきたか」聞いてきたのでハナが適当に答えた。
一応僕はアルベルトに
「じゃ、ビール入れるから」と許可をもらうというより報告だけをしてハナにビールをアルベルトの冷蔵庫に入れるように言った。
アルベルトは反論する間も無くハナが冷蔵庫にビールを並べている姿を真顔で見ていた。
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