見上げた空は広かった
親は何も言わなかった。

その代わり一発、お母さんから顔にビンタをくらった。

しかも皆んなの前。

痛いより恥ずかしかった。

でも人前で泣くことより恥ずかしい事なんて世の中ないから唇を噛み締めながら強がった思い出がある。

その時、一緒にいた2人は小学校からの幼馴染で彼女達は小中高全て公立の自宅から直線距離1キロ以内に進学していったのに、自分だけ中学から私立だった。

取り巻く環境が変わってしまった。
2人は中学からド派手なギャルになり私は見た目こそ普通だったけれど中身は2人と同じだった。

だからよく遊びまわった。
でもこういう事が起きると問題にされるのは彼女達だけで私は親のビンタで全てが終わる。

子供ながらに2人に申し訳なかった。
理不尽だと思った。
2人はいつも何も言わず、何があってもいつも私に遊びの連絡をしてくれるのでその申し訳なさは積もりに積もって行くだけだった。
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