見上げた空は広かった
聞いてはいけないことを聞いた気がした。

アルベルトは彼女と別れたから大学に行けなくなったと言ったけれども、なんとなく他の理由がある気がした。
きっとあまり言いたくないような理由。

私の思い込みかもしれないれども。。。

私は何も喋らなかった。
きっと何も喋らないことが一番いい方法だと私自身が思ったからだ。

アルベルトも何も喋らなかった。
ただ彼は一点をじーっと見つめていた。

< 27 / 134 >

この作品をシェア

pagetop