見上げた空は広かった
アルベルトが私に質問する。

私は「普通」としか言いようがなかった。

経済力のある両親。バカばっかりできる友達。名のある進学校。充分満足だ。でも楽しくなかった。私の心はいつも空っぽだった。

アルベルトに聞き返すと彼は自分の過去は普通じゃないと言った。
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