見上げた空は広かった
「ハナ」俺は教室を出ようとする彼女を少し大きな声で呼び止めた。

俺が思っていたより周りは見ていないんだな。

「何?」
意外と普通な顔をしてハナは立ち止まった。
「あのさ、今日放課後、飲みに行かない?」

これが俺にできる誠意一杯だった。
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