見上げた空は広かった
数時間するとアナはほろ酔いになって来て無理やり俺の横に座るとトロンとした目で俺に話しかけた。

兄弟はいるの?とか
好きな音楽は何?とか
正直そんな事って重要かな?と思いながら彼女が俺に何を期待しているかは明らかだったので彼女の肩を抱きながら優しく答えた。

彼女は質問するくせに俺の答えをあまり聞かない。
俺に興味なんてない。
ただ俺が欲しいだけだろう。
いいよ君がそういう事が好きなら
あげてあげる。
だって俺だってしばらく何もやってなくて溜まってるんだから。
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