見上げた空は広かった
昨日と同じ時間にパブに行く。
昨日の事が何もなかったかのように振る舞うアナを見て俺は遊び慣れてるなと感心さえした。

「てかさあのバーカウンターに立ってる子、かっこよくない？」
アリアがそう言ってバーカウンターの奥の方に立ってる男を指差した。

その男は俺と同じか少し低いくらいの身長で青いワイシャツにズボンがよく似合う凛々しい感じの黒髪の男だった。

「同じ大学かな？」アナも興味深く見る。
ペドロとジョージも彼を見る。
「つか横の子可愛いくない？」ペドロが呟く。
「え、アジア人だよ。きっと中国人かなんかだって」とアナはすかさず答えた。

俺の目線は黒髪の男から茶髪のアジア人に移る。

ちっさいなあの子。

あ、確かにペドロがいう通りだ。
可愛い。
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