見上げた空は広かった
午前中全ての授業が終わり俺は
アリアと一緒にジョージ達が待っている食堂までいった。

バイキング方式の食堂には列が作られていた。
アナとアリアは列に文句を言う。
ジョージがそれをなだめる。
キョロキョロしているペドロが遠くを指差した。
「あれ、あのこの前の...」
ペドロが話そうとした途中でアナが
「本当だ、バーのイケメン」と言葉を遮った。
きっとペドロはイタリア人じゃなくてその横にいるアジア人の事を言いたかったんだと思う。

「またあの2人一緒にいるよね。付き合ってんのかな？」アリアが言う。
「まさか、まだ学校ちゃんと始まって１週間だよ」とアナ。
「でもいいよね、あんなイケメンと仲良くなれて」
「でも私達にもレオいるから」とアナは俺の方を見ていった。

人をアクセサリーみたいに呼ぶのはやめてくれと少しだけ思ったけれども
まぁ特にアクセサリーで損してる事も無いから口に出しては言わなかった。


< 87 / 134 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop