見上げた空は広かった
「どういうこと?」
俺はレオの言った意味がわからなかった。
「俺さモテるんだよね。黙ってても。だから俺の事ものすごく好きな子じゃないと不安になるの。彼女が俺のことを愛してくれないと真剣に付き合えないんだよね。真剣じゃないなら誰だっていいし付き合うまでしなくてもよくない?」
「女に困らない嫌味?別に愛されてなくても好かれてたらよくないか?」
好かれることより嫌われることの方が多かった気がする自分にとってレオのいっていることの意味は全くと言っていいほど分からなかった。

ちょうどその時にハナがトイレから帰ってきた。

「何の話してたの?」

ハナが不思議そうな目で俺たちを見る。
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