進撃の夢小説

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834年


ルカは訓練兵団に入団した


ル「はぁー！やっとこの日が来た‼」

ｽﾋﾟﾅ「そうね！ルカとっても
　　楽しみにしてたもんね！」

ル「うん♪夢へのほんの一歩さ♪」


ｽﾋﾟﾅ・ﾋﾞｭｰﾚ
艶やかな黒髪を後ろ一本で
三編みをした、ルカの友達。


ｽﾋﾟﾅ「適性検査ちょっと不安かも」

ル「きっと大丈夫だよ！」

教官
「次、ルカ・バトシェバ訓練兵っ‼」

ル「はっ‼」

ｽﾋﾟﾅ「ルカ頑張って！」


ルカは笑顔で返事をして
立体機動の適性検査を受けた


教官
「よし、合格だ。」

ル「ありがとうございました‼」


ルカは一礼して、元の場所へ戻った

その間にｽﾋﾟﾅも別の立体装置で
適性検査をしている



?「ｽﾝｽﾝ」

ル「うわっ」


突然ルカのもとに来た男は
前触れなく鼻を近付け匂いを嗅いだ


そして…


?「ﾌｯ」

鼻で笑った


ル「ち、ちょっといったい何なの?」

?「今、お前の適性検査を見ていた」

ル「(私の質問は無視かいっ)
　あぁ…そういえばあんた、
　整列の時私の隣だった人だよね。
　背が大きかったから覚えてるよ」

?「それはどうも…」

ル「貴方、最初教官からの怒号を
　受けて無かったみたいだけど、
　何だったのあれ?」

?「あれは通過儀礼だ」

ル「通過儀礼?」

?「あぁ。覚悟が足りない奴に
　洗礼を与えるんだ。お前の
　知り合いは受けていたみたいだが
　お前は受けなかった。
　それなりに覚悟があるんだな」

ル「(…ｽﾋﾟﾅの事か…)なるほど…
　そうだったんだ…。ところでさ、
　貴方の名前伺ってもいいかな?」

ミ「…ミケ・ザカリアス」

ル「そう、じゃあミケって呼ぶね!
　私の事もルカでも何でも気軽に
　呼んでね」

ミ「わかった。
　…ルカには手応えがある。
　これから頑張るぞ」

ル「う、うん…?」



ミケはｽﾋﾟﾅが戻ってくるのを見て
すたすたとルカの元から姿を消した



ル「(悪い人ではないかな?)
　　ｽﾋﾟﾅどうだった?」

ｽﾋﾟﾅ「…どうしよう、ルカ」

ル「どうしようって、…まさか…。」


ｽﾋﾟﾅの暗い表情から適性検査に
不合格だったと悟ったルカ




教官「皆、整列！！」

教官の声に皆は整列する


教官
「これで適性検査を終わる。
　不合格だった者は明日の再試験で
　受かれば良し、受からなければ
　開拓地送りだ！解散！」


皆「はっ‼」



皆はそれぞれ散らばり


ル「(そんな、ｽﾋﾟﾅ…。)」

ｽﾋﾟﾅ「ルカ、私…」

ル「今から練習しよう、ｽﾋﾟﾅ」


ルカはｽﾋﾟﾅの手を引き
立体装置の場所へ向かう


ル「とりあえずｽﾋﾟﾅの具合見せて」

ｽﾋﾟﾅ「…うん」


ルカはゆっくりと装置を上げる

ｽﾋﾟﾅ「あっ」

装置を上まで上げると
ｽﾋﾟﾅはゆらゆらと不安定に揺れた


ル「一旦、下げるよ」

ルカは装置を下げた



ル「大丈夫、落ち着いてｽﾋﾟﾅ」

ｽﾋﾟﾅ「私やっぱ無理かも」

ル「弱気にならないの‼
　全体に力を入れすぎてる。
　真っ直ぐ前を見て下半身の力を　
　無くしてみて。」

ｽﾋﾟﾅ「うん、やってみる」


ルカはもう一度装置を上げる


するとさっきよりは
安定するようになった


ル「いい感じだよ
　腹筋に、もう少し力を入れて」

ｽﾋﾟﾅ「っ…」



ルカとｽﾋﾟﾅは立体装置の練習を
夕方まで休むことなく励んだ







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そして翌日、
ｽﾋﾟﾅは無事に合格することが出来た