恋のお勉強はじめました!〜まずはキスから〜
お酒の力を借りて、私の口が激しく滑るのを、五十川さんは、笑って見ている。

「そうだな、いいよ。嵐って呼んでも。」

嵐、さん。

うーん、ピッタリ。

ピッタリの名前だな。

「あ、らし、さん。」

「はい、なんでしょうかほのかお嬢様。」

ドキンと胸が高鳴る。

ヤバい、これはヤバい警告音に違いない。

こんなにドキドキするのは、何年振りだろう。

絶対にダメだって分かってるのに、お酒が入ったせいで、私はどうやら止まらない。

「私のこと、・・・どう思いますか?」

こんなこと、シラフじゃ絶対に聞けやしない。
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