恋のお勉強はじめました！〜まずはキスから〜

待ち合わせの駅についたのは、時間の10分くらい前だった。

結局、髪が決まらなくて・・焦ったぁ

巻いてたからってのもあって手ぐしポニテにしてみたけど、どうだろう・・年甲斐ないかなぁ・・。

「ほのかー！」

1週間ぶりの聞き覚えのある声に、私はピクンと体を弾ませた。

停車した外車（・・こないだと違う）の中から窓を開けて手を振る嵐さんを見つけた。

結婚相談所のお仕事ってよほど給料いいのね・・。

これなんて車なんだろう。
車のことなんかよく分からないけど、ハンドルが普通と反対についてるってことと、分からないなりに良い車＝高級車ってことだけはわかる。

助手席のドアを開けて車の中を覗き込んだ。

「久しぶり。」

嵐さんがそう言って優しく微笑んだから、私もギュンッと胸が締め付けられるのを感じながら「はい、久しぶりデス」と小さく返した。