恋のお勉強はじめました!〜まずはキスから〜
私の頭の中には一つの可能性が生まれていた。

この五十川嵐、36歳は、もしかすると大富豪なのかもしれない。

趣味で結婚相談所のスタッフなんかやって・・

あ、あれか、お父さんがこの結婚相談所の社長かなんか、時期社長がこの男。

だから経費もいくらかかってもへっちゃら、みたいな?

「そんなバカな」

思わず、自分の頭の中の妄想を声を出して否定して、レジに立つ嵐さんを眺めた。

店員さんも右往左往しているところをみると、マジでぬいぐるみ全種類を購入中のようである。

本気か・・

茫然自失の私をあざ笑うように、嵐さんは、こちらを見やってにこりと微笑した。

ど、どうしましょう、どうしましょう!

私にお金払えとか言わないよね?
研修の間にかかった費用は後日集計して請求しますとか言わないよね・・?
< 52 / 115 >

この作品をシェア

pagetop