恋のお勉強はじめました!〜まずはキスから〜
思わず呟いて、ため息をついた。

こんなのムリだ。

もう、スキだもん。

スキになっちゃってるもん。

もう、がっくりしかしない。

お勉強するはずが、教師をスキになってどうするんだ・・

バカだなぁ、私・・

そう思いながら、ダンボールの中に目を向ける。

まだ何か入ってる。

「なんだろ」

iPhoneくらいの大きさの箱。

それに手を伸ばすと、ペンギンの置物だってことに気がついた。

違う・・

「時計?」

置き時計だ。

箱に描かれたペンギンのお腹に針がついてる。

手乗りサイズの小さな時計、こんなのいつのまに・・

(目覚ましの声を録音できる!)

ああー昔こういうの流行ったよね。

ふふっと笑って箱からペンギンを取り出した。

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