恋のお勉強はじめました!〜まずはキスから〜
店員は、それ言ったらこのことは本社には・・と不敵にも交換条件を突き出してきた。

「あなた、何か勘違いしてない?」

苛立って私は立ち上がった。

「私は、お願いしてるんじゃないの。」

小僧が、30歳手前の女を見下そうったって、そうはいかないんだから!

「五十川嵐、は、どこ?」

「・・に、27階。」

「27階?」

「そう、このビルで会社やってる。『Infinite possibilities』って会社。い、行ってみたらいいじゃん。」

・・

「分かった。」

私はカバンをとって店員に背中を向けた。

「あ、あの・・このことは・・」

そう問いかけてくるから、ほのかは

「・・そうね、考えといてあげる。」

背中を向けたまま、不敵にそう答えておいた。
< 91 / 115 >

この作品をシェア

pagetop