不良彼氏と極道彼女【完】*続編公開しました*
【太】独りにしないで…
夕方、集会をバックレて無意識に病院へと来た。
そして、神埼侑の病室の前で見えた光景に唖然とした。
瞬きしない、表情が固まった百合亜が床に崩れていて、その前で中居が悲しそうな顔で屈んでいた。
百「今日ね、侑がプロポーズしてくれた…婚姻届にサインしてた…後ね…あ、とね…っ…」
太「百合亜…っ」
俺に向かって歩いて来た百合亜の開いたままの瞳から、大きな涙が零れ出した。