不良彼氏と極道彼女【完】*続編公開しました*
でも着いてしまった産婦人科の前。
太一に手を引かれながら中に入る。
周りの妊婦さんや看護師さんや助産師さんが私たちを見る。
そりゃそうだよね…
私たち制服なんだから…。
「あの…妊娠してるか検査をお願いします…っ」
声が震える。
私は太一の腕に額を当てた。
問診票を渡され、私は太一とソファーに座りながら書き、診察を待った。
目の前に座る妊婦さんのお腹を撫でる幸せそうな手。
羨ましく思えた。