不良彼氏と極道彼女【完】*続編公開しました*
【百】離さないよ
─3時間後─
手術が終わった。
結果は腸破裂だったものの、命に別状はなく、あとは太一の生命力を信じるだけとなった。
私は学校もサボって、ずっとずっと太一の傍に居た。
太一が私の傍に居てくれたように、私も太一の傍に居てあげたい。
太一が起きた時に、太一が寂しさを感じないように。
「早く起きてね…」
私は太一の汗を拭く時、着替えをさせる時、窓を開ける些細な時も声をかけ続けてみせた。