不良彼氏と極道彼女【完】*続編公開しました*
声をかける度に、太一の表情が違う気がした。
私の声に覇気がないと、悲しそうな表情、
私の声に張り合いがあると、笑ってるような顔。
…気のせいなのかな?
でも、太一の表情を見てると心が、"太一は生きてる"と、胸に深い温かさをくれる。
幸せとは、こんな気持ちを言うんだろうか。
「太一…空が晴れてるよ。太一の笑顔に似てるかな?あ、やっぱり似てない!」
…私の声、今日も届いた?