不良彼氏と極道彼女【完】*続編公開しました*
【百】Night
私がアンソニーに跨がり、殴ろうとした瞬間、長い足が、見えた。
一「寝坊したら、お前は俺の義娘に何してんだ──ッ!!」
太一の父親だった。
一「百合亜、大丈夫かっ!?
頬、切られてるし、寝坊して悪かったなー…」
百「や、あの…その…;;」
太一の父親は、私を抱き締めて、殴られていた切れた頬を撫でて来た。
けど、すぐに立ち上がると、私に「下がれ」と低い声で告げた。