不良彼氏と極道彼女【完】*続編公開しました*
留「留季吾へ。
留季吾の手元にこの手紙が届いたら、俺は死んだ証拠。お前に一つだけ言えない事があった。
あん時は、お前が組長になったら、神埼組が一番になるなんて言って悪かった。俺はただ、神埼組がトップになったら、無条件で百合亜が手に入ると意気がってた。
でも、やっぱりお前に敵わない。ずっと背中を追って来たお前に勝てる筈はない。
腕っぷしだけじゃ、全国一の組長になれないってわかるだろ?お前みたいな切れ者じゃないと。
だから頑張って、天下納めてみろよ。俺はずっと、留季吾の味方だし、見守ってるから。
──────侑
これで、わかってくれるか?
俺は、逃げた。侑からも、現実からも…。
でも俺、一からやり直して、今度こそ組を継ぐ。だから、だから百合亜を……」