あなたの声が響くとき








私はどうして音楽をするのか。


それは、好きだから。

かけがえのない物だから。


こんなに簡単なことなのに、私は今まで気づくことが出来なかった。


でも、東条くんと、東条くんの音に出会えたから気づけた。


好きなら、好きという気持ちがあるなら、それだけで突っ走っていい。


今の私には、それが出来る。



たとえ誰かに責められても、私はもう音楽を辞めることはない。

胸を張って、これが今の私のやりたいことだと言える。



これから東条くんの音を誰よりもそばで聞きながら、自分の音とも向き合っていく。

早く、その背中に追いつきたい。

そして追い越したい。

早く東条くんとライバルになりたい。


夢はどこまでも尽きない。

誰しも、色んな形の夢を持つ。


やりたいことと真剣に向き合った先に、夢を叶えた自分が、きっと待っている。







あなたの声が響くとき、私はまた、夢に向かって走り出す。






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