ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
思いのほか穏やかにside葉月
ついにやって来た土曜日。

前日から楽しみで仕方なかった弥生は早寝早起きで今朝は明るくなる頃には起き出していた。


『ママ、もうすぐ時間だけど準備できた?』


あと15分程で約束の時間になる頃、自分の準備を済ませた弥生が聞いてくる


『ママもこれ包んだら終わりだからあとちょっと待ってて』

朝7時にお迎えと聞いていたので朝ごはんにおにぎりを握っていた。
弥生サイズなので数と具の種類をいくつか選んで用意した。


『ママ何作ってるの? あ、おにぎりだ!
私の好きなのある?』

弥生の好物はツナマヨだ。


『もちろん、ツナマヨもあるわよ。』

『やったー!ほかには何があるの?』

そう、内海さんの好みの具が分からなかったのでとりあえず我が家にあるものでオーソドックスなものを握ってみたけれど。

『ツナマヨとしゃけ、おかかこんぶ、梅の四種類ね』

『そっか。食べるの楽しみ♪』


そんな会話をしつつアレコレしてたらもう五分前である。


[ピンポーン]


『あ!こうくんだ!』

パタパタと玄関に向かう弥生。

弥生は今日は水玉のロンTにツイードのショートパンツ紺のスパッツを重ね履きしている。
それに、小ぶりのリュックを背負っている。
そして髪はいつも通りのツインテール。
最近自分で綺麗に結えるようになった。

私はボーダーのロンTに紺のカーディガンに下はベージュのサブリナパンツ。

遊園地という場所を考えて動きやすさ重視だ。

『こうくん、おはよう!』

『弥生ちゃんおはよう。よく寝れたかな?
今日も可愛いね。』

『えへへ、良いでしょ?ちゃんと寝たから大丈夫!思いっきり遊べるよ♪』

本当に会うの2回目?ってくらいすんなり会話してる弥生の姿に驚くばかりだ。
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