ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
そうして、車に乗りこんで出発した。

土曜日の朝なのでそこまで道は混んでいない。

『こうくん、朝ごはん食べた?』

『いえ、この時間なので何処かコンビニでも寄るか聞こうと思っていて』

『こうくん!おにぎりとお茶ママが準備してくれたから一緒に食べよう?
私お腹へったよ』

さすがに普段は食事も終わって出掛ける時間であるから弥生はお腹減ってるだろう。

『内海さんも良かったらどうぞ。弥生サイズなので4つありますから食べて下さい。』

そう言ってとりあえず1つ手渡す。


『わぁ、俺の分まですみません。ありがとうございます。


とっても嬉しそうな笑顔に素直さもみられて思わず私も自然と笑ってしまった。

『お茶はペットボトルですけど、蓋あけてホルダーに置いておきますから。』


『ありがとうございます。』

『ママ、いただきます。』

『はい、召し上がれ。』


いつもの食事時の挨拶。

『俺も、いただきます。』

『はい、どうぞ』


こうしておにぎりを食べながら遊園地に向かって和やかな雰囲気のまま進んでいく。


最初は緊張してたのに、和やかな雰囲気のおかげか、私の雰囲気もすっかり普段弥生といる時に近いものになっていた。
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