ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
そうしてジェットコースターも無事に乗り終えてその後も何個かアトラクションに乗り、少し疲れたらオヤツ休憩にテラスでお茶をして。

その後はお店でお土産やら見て買い物終わると夕方。


『そろそろ、帰りましょうか?』

私からそう、声をかける


『そうですね、弥生ちゃん疲れからか眠そうですし。』

『今朝楽しみでかなり早起きしたんです。それでここまで遊んだら眠気が強くなったんでしょうね。』


『えぇ、まだ遊びたいのに〜』


そう言いつつも弥生は目をこすっている。


『弥生ちゃん、弥生ちゃんさえ良ければまた遊びに来よう。
俺も楽しかったからまた3人で行きたいと思ってるからね。』


『こうくんまた一緒に来てくれるの?』

『うん、弥生ちゃんと葉月さんさえ良ければね。』


『ママ、私また来れるなら今日は帰る。』


『うん、分かった。また来ようね!』



そうして歩き出すも足どりおぼつかなくなってきた弥生。


これは久しぶりに抱っこかな。
最近はもう本人も嫌がるし重たいからそうそう抱っこにならないけども。

『弥生ちゃん、良かったらおんぶするからおいで』


『こうくん、ありがとう』


素直にしゃがんでくれた内海さんにポスンと乗った弥生。

『すみません、重たいですよね?』


私が抱っこする前にいわれてしまった。
そして、すっかり懐いたのかすんなりおんぶするという問いにすんなり答えて身体を預けた弥生。
背負われてすぐ寝てしまった。

『大丈夫ですよ。こういう感じ最近は渉のところをみて憧れてたんでちょっと嬉しいです。』

そう答える内海さんはホントに嬉しそうな顔をして穏やかさが増している。
柔らかい表情から本当に心から思っている事が分かる。

この1日のデートですっかり馴染んでしまったみたい。
次も来ようと約束しちゃうし。

でも、私もこの3人で居る時間が嫌じゃない。

そう感じてしまうくらい穏やかな遊園地デートになった。
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