俺が愛した、あおいの話
「すいません、ほんとすいません!どうしても断れなくて!あっ、断れないってあれじゃないですよ?返事じゃなくて、焼肉の方で…」
焼肉屋さんの入口の前で、山田にひたすら謝られている。
別に怒ってるわけじゃないけど、、、
かなり面倒な展開だ。
「帰る時にたまたま行き合って、ついつい自慢しちゃったんですよー。そしたらあたしも連れてってー!って、、、結構強引なんですもん」
山田と一緒に会社を出る時、いち早くひとみちゃんを見つけた。
いつもと同じ柱の前に立ち、スマートフォンをいじくってた。
正直ウザいと思ってしまった。
ちょっと怖いとも思ってしまった。
たいした会話もしたことないのに、なんで俺?
マジで分からない。
「ホントに、ホントに、すいませんでした!今からでも帰しましょうか?」
「いいよ、もう。なんかすでに食ってるし。つーか多分、俺が悪いし」
忘れ物があるとウソをついて、山田に先行ってと言った。
それからわざわざ遠回りをして、違う出口からここへ来た。
そこまでして避けてきたのに、
ひとみちゃんが今、席にいる。
期待を持たせたつもりはないけど、相変わらず積極的だ。
「返事のことは言ったのか?」
「すいません。まだ、これからです」
「だから山田が謝るなって。俺が今からハッキリ言うから」
焼肉屋さんの入口の前で、山田にひたすら謝られている。
別に怒ってるわけじゃないけど、、、
かなり面倒な展開だ。
「帰る時にたまたま行き合って、ついつい自慢しちゃったんですよー。そしたらあたしも連れてってー!って、、、結構強引なんですもん」
山田と一緒に会社を出る時、いち早くひとみちゃんを見つけた。
いつもと同じ柱の前に立ち、スマートフォンをいじくってた。
正直ウザいと思ってしまった。
ちょっと怖いとも思ってしまった。
たいした会話もしたことないのに、なんで俺?
マジで分からない。
「ホントに、ホントに、すいませんでした!今からでも帰しましょうか?」
「いいよ、もう。なんかすでに食ってるし。つーか多分、俺が悪いし」
忘れ物があるとウソをついて、山田に先行ってと言った。
それからわざわざ遠回りをして、違う出口からここへ来た。
そこまでして避けてきたのに、
ひとみちゃんが今、席にいる。
期待を持たせたつもりはないけど、相変わらず積極的だ。
「返事のことは言ったのか?」
「すいません。まだ、これからです」
「だから山田が謝るなって。俺が今からハッキリ言うから」