ホームランを胸に ファースト
いつもは葵が迎えに来てくれる。

だけど今日からは違うんだ。

中学校の時みたいだ。

伊織の自転車で学校に通うなんて...

でも、今は葵の手を繋いで学校に行きたい

そう思うよ。でもきっと葵はもう学校にいてくれてるんだよね。

「涼、着いたよ。」

「あっありがとっ」

そう言って自転車をおりて下駄箱に向かうと上履きがあった。

「あった!」

思わず声が出てしまい、周囲の人は私を見ている。
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