ホームランを胸に ファースト
「涼がいいんだったら一緒にいて欲しい。」

「ありがとう。じゃあ病院教えて」

「うん。」

明日私は学校を急きょ休んで優衣ちゃんの元へ行くことになった。

10時に病院に待ち合わせで、私は9時30分についてしまった。でも葵はもっと前からいたようで病院にすぐに入った。

手術前ではあるが優衣ちゃんは元気だった。

「ほら、優衣静かに寝てろ。」

葵は優衣ちゃんに安静にしてて欲しいんだと思う。私もそうだ。でも、優衣ちゃんはきっと体は元気だから動きたいんだ。

「涼ちゃん!お兄ちゃん!私ねこれから頭切るんだよ!凄いでしょ!」
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