花束〜Bouquet〜【短編】
愛する君へ

「今日も楽しかったね」

「‥おう」

「じゃあ、またね」


そう言って彼女はひらひらと手を振った。

俺はその笑顔に軽く手をあげて応えた。

それだけで彼女は満足そうに、俺に背を向け家へと入っていく。

その姿を俺はしばらく見つめていた。


< 1 / 15 >

この作品をシェア

pagetop