許し方がわからなくて
何がちょうどいいのよ?

『湊くん…?』

「部屋は余ってるし、近いから引っ越しやすいし。壱も独身寮でて、うちのマンション引っ越してくるらしいし。隣りが空いたらしいから。」

「ついでに言うと、椎のマンションに近いから、蜜も一緒に住む予定なんだ。」

壱兄がサラッと言ってくる。

「ズルい!オレも一緒に住む!」

笑が騒ぎ出す。

「4LDKだからいいぞ。」

『じゃあ、私もそっちでよくない?』

便乗してみる。

「ダメだ。椎はオレの部屋!絶対。じゃないと、秘書か今すぐ嫁だ!」

横暴!

『何それ?!』

「なっ、椎がオレを好きになるのはすぐだから!一緒に住んでても問題なし!椎、愛してるよ。だから、いいだろ…?」

あんなに自信満々だったのに、最後だけちょっと弱気…?

なんかそれが可愛く見えてしまって。

湊くんとの未来も、案外悪くないのかもしれないなんて…これって完璧思い通りになってるような気がしないでもないけれど…。

まぁ、今はとりあえずこの悪くない流れにのってみようかな。


end
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