黒い死神、雪と共に。
「増田優奈」という少女は、僕の隣の席に座ることとなった。
僕だって、女の子と話すことなんて中々しない。
「小森さん…。」彼女がぼくを呼んだ。
「はい、何か有りますか?」
「えっと…聞きにくいんだけれどごめんね。きみの名前…、何て読むの?」
やはりだ。その事を聞くのか。
「僕は…、びゃっこと読むんだ。」
「うん、ありがとう。」
やっぱり、なんとも言えないですよね。僕だってそうだ。じぶんの名前を…、そんな……。
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