黒い死神、雪と共に。
はじめての感覚に陥っている。
僕のとなりにいるだけなのに。
ドキッとする。君を見ていると。
なのに…。




教室内に銃声が鳴り響く。




少女が銃を撃った。
これ以上のことは何も覚えていない。
「この事は誰にも覚えていられることは出来ないの、君を。」
少女が、僕を撃ったのだった。

そして、春だというのに雪が降り始めていた。
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