スタートライン
「はぁ!?
俺そんなのしらねーよ」
『なにそれ!?
あんただって、プリとかに写ってるじゃん!!』
「あ、思い出した!!
一度でいいからお願いって頼まれて撮ったんだよ」
『へぇーそうなんだ〜』
「あ、あ」
『とにかくもう私は、あなたとは付き合えません!』
「はぁー!!
ふざけんなよ!!
俺はゼッテー認めない!!」
『私、あなたとは違って忙しいの!!
フィギュアの練習、大会、芸能活動だってしなきゃいけないの!
あなたみたいな暇人とは違うのよ!!』
「そんなの、俺には関係ねーし。
大体、フィギュアとか芸能活動始めたのは万里李じゃん!!」
『じゃあさ、私が前の学校でいじめられていたの知ってたよね?
あいつらと一緒に私の事バカにしてきたよね?
「早く死ね」
とか
「なんでお前いるんだよ」
、
「幼なじみって思うだけで吐き気がする」
言ってきたよね?
ふつーさ、彼氏がこんな事言うの?
ふつーは、言わなくない?
私が、一番別れたいと思った原因は、今言ったことだよ。
もう、あなたなんて彼氏でも幼なじみでも友達でもないんだから!!
あなたなんて、近所に住む他人よ!!
さよなら。
もう、話したくもないから!!』