媚薬と私


由紀子からのメールだ!


朝の通勤電車に乗った際に、彼女からメールが来ているのに気付いた。


僕は満員電車の中で、スマホを片手に持ち、開いた。


胸がワクワクするのを、抑えきれなかった!



「おはようございます。」


「お食事、いいですね。」


「行きましょう。」



やった!!

僕は年甲斐もなく、女の子からのメールに、心の中で叫んだ。



すぐに返信をしたかったが、どう思われるだろう・・・・?


いや、由紀子はそんな事は考えていないだろう。


つまり意識していないのだ。


意識しているのは、僕だ。


だったら意識しないで、したい時に返信をしよう。


駆け引きするのは、相手がこちらに好意を寄せている時だけだ。
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