媚薬と私


僕が来てから数十分で、職場の仲間が皆集まり、一気に場は盛り上がっていた。


そして、本日の主役、「みどり」が石黒と一緒に登場した!!



「お疲れ様でーす♪」


ちょっと緊張した感のある「みどり」が、ど真ん中の席に誘導された。


みどりが入ってくると、パーッと華やかになる。


彼女の持って生まれた、魅力オーラだろう。


セミロングだった髪を、バッサリ切り、ショートヘアーになっていた。


耳が見えて、新鮮であり、とてもセクシーた。


元気セクシー系とでも言えるだろう。


みどりの性格によく合った髪型だ。


また、水色の薄手のセーターが、みどりのセクシーさをより引き立てていた。



「・・おっと、僕と緑は20歳以上も歳が離れているんだ・・。」



「しかも、元部下だ。」


「そんな子に、女を感じてしまって、どうする・・。」


僕は、みどりの女の部分を心の中で、否定しようとしていた。


しかし、否定しようとすればするほど、彼女を女と見てしまう。



「貝瀬さん、どうしたんですか・・・・?」


ほとんど、向かいの席になったみどりが、ニコニコしながら僕に話しかけてきた。


「い・・・いや、別に・・・。」


僕は、みどりに心を見透かされた感じを受けた。
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