最後の恋
彼が認めなくても終わらせるしかない。


だから、彼の言葉に返事は出来なかった。


今日という日の終わりが近づくにつれ、堪えていたものが溢れそうになる。


鼻の奥がツンと痛み、視界が涙で滲んでいく。


彼の首に両腕を絡ませぎゅっとしがみついた。


強がりでも、最後に涙は見せたくなかった。


彼と体は繋げることはできても、最後まで心を繋げることは出来なかったのかもしれない。


それが堪らなく切なかった……



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