最後の恋
パパが帰って来たから、タケと永ちゃんはパパの晩酌に付き合っていた。


もちろん、2人が飲んでるのは炭酸が効いて喉越しのいい……コーラだけど。


その間に私たち女子は順番にお風呂タイム。


「たける君も永都君も20歳過ぎたら、おじさんと飲みに行こうな。」

「俺も早くおじさんと飲みたいっす!」

「楽しみにしてます!」


パパもママと同じで嬉しそうにお酒を飲んでいた。


いつもは男1人で寂しそうなパパだけど、今日は息子みたいに可愛がってたタケもいるしボケ担当の永ちゃんもいて本当に楽しそうに飲んでる。


タケなんて隣の家だったから、しょっちゅう家で晩御飯も食べてたしおまけにパパとは釣り仲間だった。


色々、思い出したら懐かしくなったと同時に、大好きなみんなにすぐに会えない現実に寂しくなった。


変なの…今はみんながここに一緒にいるんだから寂しくなんてないはずなのに。


でも、だからこそ…またすぐ訪れる皆との別れが辛くて寂しいのかもしれない。
< 65 / 277 >

この作品をシェア

pagetop