最後の恋
私たちがデスクに戻ると、春川室長がちょうど秘書室に入ってきた。
「みんな、ちょっと手を止めて聞いてもらえるかな?」
彼の一声で、みんなが仕事の手を止め、彼の話に注目した。
「みんなも知っての通り、今日から新しい専務が就任される。1時間後には来られると思うので皆もそのつもりでいるように。あと、江良君が人身事故の影響で遅れているため、彼が来るまで常務の補佐は高松さんにお願いします。以上よろしくお願いします。」
「「はい。」」
「あっ、松野さんは僕のデスクまで来てくれるかな?」
「はい。」
室長の話が終わると、みんなそれぞれに仕事を再開させた。
私は室長の後につき、秘書室再奥に置かれている室長のデスクの前に立った。
彼は、デスクの引き出しからクリアファイルに挟まれた書類を取り出すと私にそれを差し出した。
「それが、専務の今日のスケジュールになってるから目を通しておいて。あと、専務はずっとNYの支社におられたから本社は初めてになる。不慣れなことも多いと思うから君も大変になるとは思うけど、今日から専務付き秘書としてよろしくお願いします。」
「みんな、ちょっと手を止めて聞いてもらえるかな?」
彼の一声で、みんなが仕事の手を止め、彼の話に注目した。
「みんなも知っての通り、今日から新しい専務が就任される。1時間後には来られると思うので皆もそのつもりでいるように。あと、江良君が人身事故の影響で遅れているため、彼が来るまで常務の補佐は高松さんにお願いします。以上よろしくお願いします。」
「「はい。」」
「あっ、松野さんは僕のデスクまで来てくれるかな?」
「はい。」
室長の話が終わると、みんなそれぞれに仕事を再開させた。
私は室長の後につき、秘書室再奥に置かれている室長のデスクの前に立った。
彼は、デスクの引き出しからクリアファイルに挟まれた書類を取り出すと私にそれを差し出した。
「それが、専務の今日のスケジュールになってるから目を通しておいて。あと、専務はずっとNYの支社におられたから本社は初めてになる。不慣れなことも多いと思うから君も大変になるとは思うけど、今日から専務付き秘書としてよろしくお願いします。」