最後の恋
「はい?」


と答えた私に彼は


「ランチに付き合ってくれない?」


そう言った。


「…私がですか?」

「うん。」

「それは…」


予定にはなかった。けど、専務がそう仰るなら業務として行く以外にはない。


「了解いたしました。専務はどのようなお店がお好みでしょうか?」

「うーん、松野さんたちが行くようなお店でいいんだけど、出来たら和食で個室があったりすると有難いかな。」

「和食で個室のあるお店ですね。では、探して予約を入れておくように致します。」

「うん、ありがとう。」
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