逝きたい彼女と生きたい僕
 
 「明日はどこにいこうか」

 そう聞けば彼女はとくいげに言うんだ。
 
 「明日の約束はしないの。明日生きてるとも限らないじゃない?」

 つねに死の予定の組み込まれたスケジュールだと関心さえ覚えるが、彼女は至ってまとも。

 未来予想もダメ

 占いも信じない

 それでも彼女の具体的な命日は未定だった。

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