逝きたい彼女と生きたい僕

 「そうだ。明日死ぬのはどうかしら」

 突然の提案ももう馴れた。

 「いいの?明日は天社日だよ?」

 「それはなに?」

 「どうせだから籍でもいれる?」

 「それはいやよ。死んだらあなた一人になるもの」

 「そうか、それならあしたは死ねないね」

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