悪魔と教会の花
タイトル未編集
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仮に悪魔が存在するのならば、
それはあんなにも美しいものなのか。
シアは一人、夜空を見上げる。
20歳を迎えた朝、
彼は森の泉で花を摘んでいた。
自分だけが知っている秘密の場所。
自分以外の人間がここへ来ることはない。
誰に教えてもらったわけでもなかった。
物心ついた頃には、知っていた。
この森の別名は「罪の森」。
罪を犯した者たちが世に戻るため、
森に入り試練を課されると聞く。
昔から神話とされてきたが、
実際に天使の導きを受けたと言う者もいる。
シアも話を聞いたことがあった。
そんな場所に通っていたのは 他でもない。
この目で確かめたかったからだ。
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